2021/07/23 14:31
高ソヨンさん (以下、高)
ももこ (以下、も)
も:お久しぶりです!
高:お久しぶりです〜!インタビューとか初めてなので、とても緊張してます笑
も:まあ、まったりやっていきましょう◎
も:じゃあ、まずは基本的な質問から!ソヨンって、どういう意味があるんですか?
高:「ソ」も「ヨン」も光るっていう意味を持ってるんです。だから、苗字と合わせて、高く明るく光るっていう意味があるんです。
も:へ〜、素敵!私は名前がひらがななので、意味があるだけで羨ましい限りです笑
も:高さんは素敵な絵を描かれますが、そもそもなんで絵が好きになったんですか??
何かきっかけとかあったんですか?
高:それは昔からよく考えているんですけど、きっかけについてはよくわからないんです。
でも、小さな頃から絵は大好きで、気づけば女の子とお花と太陽みたいなのを描いてました。
だから、子供の頃から将来は画家になるんだろうなって、思ってました。
迷いがなかったというか。昔から物事が長続きしないタイプだったんですけど、唯一、続いたのが絵ですね。
高:絵を描いてる時は、何も考えなくていいのですごく楽しいです。
も:子供の頃から続いているものがあるのって、とってもいいことですね。
高:運は良かったですね。家族も友人たちも応援してくれたので。
も:私たちの出会いの話にさかのぼるんですけど、確かデザフェス(デザイナーズフェスタの略)でしたよね。
高:そうそう、2012年くらいですよ。
も:8年前!その時高さんにたまたま出会えて、本当に出会えてラッキーでした。。。
日本人の絵は、みんな一緒に見えてしまって。
高:それはありますね。私がラッキーだったのは、韓国で備わった感性を日本で磨けたことですね。
ももこさんとの関係も、こんなに続くとは思ってなかったですし。
も:コロナや持病の、絵への影響とかはいかがでしょうか。
高:体を壊して、しかも世界がコロナに突入してしまった時に、私の中で絵や美術が、狭くなってくるというか、無くなってしまう感じがしてとても怖かったんです。
この生活に慣れて、絵を忘れてしまったらどうしようって。だから絵がなくても私生きていけるのかな?って迷いが生じてしまった時期もありました。
高:そんな時、後輩に誘われてあるイベントに出たんですけど、キュレーターの方と色々お話ししている時に、すごく楽しい!って感じたんです。
絵について話すこと、絵を描いている時の自分の考えを話すことも大好きだって気づけて。
他の人の話を聞いていると、私もそれを私の絵で表現したいって思えたり。
自分は絵のことが大好きだって、改めて知ることができたんです。
高:そこからですね。ちょっと時間はかかるかもしれないけど、自分の満足する絵を描いていこうって思えたのは。
も:じゃあ本当に、絵が好きで、絵に救われてっていう感じだったんですね。
高:体調を崩す前から絵はずっと描いてはいたんですが、絵を描くときは時は幸せ!自分の中の溜まったモヤモヤを、絵に込めることで昇華できていたというか。
疲れた心を癒してくれたのが、唯一絵だったんです。
だから、前までは絵は私にとって吐け口だったり、逃げ場でもあったんですけど、今は一緒に歩んでいく友達みたいな関係になりました。
も:いいな〜 いいな〜
高:だから、この感情の変化に沿って、絵の書き方も変わってきました。前までの描き方はもう必要がないというか。
も:ステップアップしたんですね。
高:そうそう。でも、病気から得るものはすごく多かったんです。もちろん、体調不良だった頃には戻りたくないですけど笑
私、すごく焦ってたんですよ。いわゆる成功しなきゃ、有名にならなきゃとか。
周りの成功した人たちを見て、ジョギングじゃなくてダッシュしてたんです笑
も:すごくわかります!焦りますよね。
高:だから、うまく休めなかったんですよね、この時期は。諦めがつかなくって。
こんなに休んでたら、感性も鈍っちゃうじゃん!って。
も:二兎追うもの一兎を得ず、ですね。
高:はい。でも今は自分の感覚や個性、絵からにじみ出る自分の色みたいなものは、決して色あせるものではないって思えるようになりました。
お休みをすることで、技術は少し鈍ってしまうかもしれないけど、感性・見方・考え方をもっと大事にすべきなんだなって、最近は思っています。
高:あと、コロナの影響で余計な人との出会いをかなり減らせることができました。
も:それ、わかります。必要がないというか・・・。
高:そうそう。友達と会うだけで、結構エネルギーって使うじゃないですか。
あとコロナで気づいたことは、自分が思った以上に敏感な性格をしている、ということかな。人の顔色を、必要以上に伺ってしまっている自分がいたりして。
今思うと、こっちが傷つきたくないからだったのかなって。
も:気持ちを先回りして考えちゃうんですね。
高:そうそうそう!その良かれと思ってしていた先回りが、全部裏目に出ちゃってたらしくって・・・。
これが病気の時に結構起こってしまって、自分の中での嫌な思い出になったり、相手に嫌な思いをさせてしまったり。
でも、そこまで先回りをしてしまうのは、気配りでもなんでもないって思えるようになったんです。
あと、もう少し、自分の気持ちを大事にしていいんだなって。相手はそんなに、気にしてないよっていうのを30歳になって、やっと気づけたんです笑
高:体調を崩していたことは本当に厄介だったけど、そうなってしっまったおかげで、今後の自分人生をもっと大事にできるきっかけになりました
※お写真は、高さんに実際暮らしている韓国の風景を撮っていただきました〜!